ビジュアルボイスU18 2014 結果発表

審査総評

年々フォトの水準が高くなっているが喜ばしい。

何万点も作品の集まる国内外のフォトコンテストの審査を体験しているが、我々の美術系大学の主催する国際コンテストとして見応えのある作品が数多く集まった。何よりも集まった写真の全てが、元気に叫んでいる。国際コンクールにしたために、日本的シリアスとセンチメンタルが感じられないの点が興味をそそられた。

エネルギー溢れた全ての若き応募者に感謝いたします。

  • Visual Voice Under 18 実行委員長 西宮 正明
  • 名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科

最優秀賞 R.N(18) [ 日本 ]

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審査員 選評

 いかにも若者らしい、自由で元気な作品である。
フォトが持つ表現の特異性を十分に生かした好ましい撮影姿勢が特にうれしい。
フォトの編集、組み合わせもよく見れば、かなりの企画力を発揮している。
久々に日本の若者の攻めの姿勢に最優秀賞を贈る。
(西宮 正明)

 この作品に色があったらどんな印象なのだろうか。そんなことを考えながら審査をした。
テーマを追究する作品づくりは、グラフィックデザインと同じく余分な要素を削ぎ落とすことが重要である。そしてそこにどんな味付け=スパイスを付加するかによって印象が全く変わってくる。
この作品に色があったらおそらくチープな印象になったのではないかと思われる。シーンを白黒化することによりテーマを際立たせ、スパイスとしては見事なエフェクトを与えた。Visual Voice U18にふさわしく視覚表現から声が聞こえてくる、しかもテーマである”情熱”の声である。見事である。
(瀬口雅人)

優秀賞 蔵瀬 佳奈(17) [ 日本 ]

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審査員 選評

 「空気までをも切り裂くような鋭い気合」「優勝したのだろうか歓喜の円陣から湧き上がるざわめき」「球児のリーダーは押し殺した声で何を語っているのだろうか」「チアリーダーの笑顔からは青春謳歌の掛け声が場内に響き渡る」。4枚それぞれからVOICEが立ち上がってきて、聴覚だけでなく臨場感という肌触りまで感じさせてくれます。撮影画像を確認する少女の1枚は、写真を見る側の目すべてに委ねるべきものなので不要だと思います。
(加藤 和郎)

 テーマである”情熱”を表現するため、さまざまな青春の1ページを切り取り、組み写真にした。”ひねり”が無く、まさにストレート勝負である。モノクロ写真による構成はその印象をさらに深めた。こうした正攻法により、それぞれの写真からは声が大きく聞こえてくる。若者による若者の情熱表現はかくあるべきというひとつの姿を示した。
(瀬口 雅人)

優秀賞 Kim hyo won(18) [ 韓国 ]

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審査員 選評

 観ると一週間で死ぬ筈だった。
君たちは知っていたのか。ここにいたことを。
そこに写っているのはあのとき想像したあのものだろうか。怨念は情熱に変容したのか。かつての情熱は海を越え増幅され“輪”を描いて戻ってきた。思いもせぬ形で、密かに期待していた形で。
写せば、映せば永遠生き残る。君たちの勝利だ。祝福しよう。
そして私の勝利でもある。
(仙頭 武則)

 非常にインパクトのある画面構成で、すべて計算され演出された作品です。
作者の意図通りその仲間達との共同制作と思われますが、高校生としてはクリエイティブで質の高い作品に仕上がった秀作です。
(安達 洋次郎)

優秀賞 Anshul(12) [ インド ]

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審査員 選評

 子供が自分の周りを撮影をするときは、仲間の顔が生き生きと写すことができ、写真が自然で溶け込んでいるのは当たり前である。大人もみな柔和な顔をしている。しかしAnshulの特徴はそこに写真家としての適度な距離感を持っているということだ。また確固とした選択眼もある。まさしくプロの眼なのである。
(渡部 眞)

 全ての作品が写真の基本である一瞬を切り撮った力作です。作者の身の周りの人がしっかりキャンデットされていて、見る人を楽しませてくれます。技術的に非常にレベルの高い作品で、将来が楽しみです。
(安達 洋次郎)

小中学生賞 Simonas Baronas(13) [ リトアニア ]

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審査員 選評

 確かこのレコードジャケットは全部持っていた筈、と錯覚した。ジャンルはみな違ったけれど。どうやら勘違いのようだ。どれもこれから発売されるレコードらしい。いや、私には確かに聞こえたのだけれど、懐かしい、新しい“光の調べ”が。しかし、それが若い、ひとりの手によって創造されたことを知り、恍惚とする。やはり私には聞こえていたのだ“光の調べ”が。
(仙頭 武則)

奨励賞 林 美沙季(16) [ 日本 ]

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審査員 選評

 多くのエントリー作品が数枚の組み写真であるのに対して、この作品は1枚限りのスーパーショットである。2次元平面である写真表現から伝わってくるのは、凛として張りつめた三次元空間の緊張感である。被写体の眼差し、こんなに強い眼差しを感じたのは久しぶりだ。そして色を効果的に扱うことによりさらなる緊張感も得た。テーマである”情熱”を眼差しで表現し、一見すると音が無い世界から心の声を響かせた。
(瀬口雅人)

奨励賞 Kara Lynn Bressler(16) [ アメリカ ]

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審査員 選評

 昨年も上位入賞されたKaraさん今回も果敢にチャレンジしてくれました。技術的にはしっかりしていて注目された作品となりました。しかし少しテクニックに頼り過ぎた感じがします。それが目立ち過ぎてテーマが見えにくくなった点が残念です。
(安達 洋次郎)

奨励賞 秋永 拓海(17) [ 日本 ]

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審査員 選評

張り上げる声は何を期待し、何を訴えているのだろうか。いや、自身の体内に潜む可能性を呼び起こそうと、身内に喝を入れているのかもしれない。青春は熱望が燃えたぎる季節です。先頭の女性の表情とフォルムが力強く美しく、両脇の女性の位置も的確であり、躍動の一瞬を見事に切り取っています。
(加藤 和郎)

奨励賞 髙橋 里奈(17) [ 日本 ]

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審査員 選評

 ふつう少女たちはカメラを見ると瞬時にVサインを返してくる。いまやこれは本能的な習性であると言っても良い。なのにここでは誰もVサインをしていない。少女たちのテレと曖昧な自己表出を封じるとこんなにも豊かな姿態を見せてくれるものか。ここでは作家も一緒にはしゃぎながら写真を撮っている。しかし作戦はしっかり練ってあって、少女たちには楽しい思い出が残る時間だったが、その中にいた作家には目指す作品が残った。
(渡部 眞)

奨励賞 Amandeep Singh(17) [ インド ]

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審査員 選評

STILL LIFEに近い分野に入る。シリアスで殆どプロフェッショナルを感じれる秀れた表現である。諸々の手法を構成した企画性を高く評価する。強いて云えば、若者の自由と活気が欲しかった。
(西宮正明)

入選

    
  • 村上 知華 (16) 愛知県 [ Japan ]
  • 中村 月穂 (17) 香川県 [ Japan ]
  • 山本 紗希 (17) 香川県 [ Japan ]
  • 八田 まなみ (16) 愛知県 [ Japan ]
  • 河野 充希 (17) 愛知県 [ Japan ]
  • Junyeol Ryu (18) 韓国 [ Republic of Korea ]
  • 田中 佑樹 (15) 愛知県 [ Japan ]
  • 麻生 瞳 (16) 石川県 [ Japan ]
  • 孫田 菜摘 (16) 石川県 [ Japan ]
  • 徳井 友香 (17) 石川県 [ Japan ]
  • 田向 佑衣 (17) 石川県 [ Japan ]
  • 木原 麻世 (13) 愛知県 [ Japan ]
  • 稲山 初音 (13) 愛知県 [ Japan ]
  • 大西 美和 (17) 岐阜県 [ Japan ]
  • 山中 彩佳 (16) 愛知県 [ Japan ]
  • 飯田 健太 (17) 愛知県 [ Japan ]
  • 野中 奨太 (17) 愛知県 [ Japan ]


以上、18名